ご挨拶
早稲田大学体育会スキー部主務 3 年の元野里音と申します。
本年度、学生委員長を務めさせていただくことになりました。学生委員としての経験値
は決して多くはありませんが、先輩や同期と経験してきたことを活かしながら尽力いたし
ますのでどうぞよろしくお願いいたします。
昨年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により大学スキーの醍醐味であるインター
カレッジが中止となりました。その他にも多くの大会が次々に中止となり、肩を落とした
学生も多いのではないでしょうか。私自身もかつては選手として活動していたので、大会
がなくなることで自身の成果を発揮できない悔しさ、自身ではコントロールできないもの
に支配されて思うように練習を進められないもどかしさが非常に理解できます。選手は自
身のパフォーマンスを魅せることが仕事ですが、昨シーズンではその機会がありませんで
した。故に私たちは、そんな選手の晴れ舞台をつくり出し、選手たちが最高のパフォーマ
ンスができるような万全のサポートをしていけるよう本年度も精進して参ります。
私たち学生委員は基本的には“裏方”といわれるような活動を行なっております。会場の設
営や開閉会式の準備、大会情報の周知発信などいずれも表立って行うものではないため、
「学生委員会」という存在を知っていた方はそう多くはないかと思います。私自身もその
中の 1 人でした。長年プレイヤーとして大会における“主役”の立場を経験し裏方として働
く方たちに感謝しながらも、その仕事内容はどのようなものなのか、どのような苦労があ
るのかは全く知りませんでした。大学に入ってから主務やこの学生委員を務めるようにな
り、そこでやっと裏方の仕事の大変さを知りました。仕事の成果が明るみに出ること、そ
れらを評価してもらえることなどはまずありません。改めて選手を支えるサポーターや裏
方にいる方たちの偉大さを感じました。そして私自身選手という主役とサポーターという
脇役、この両方を経験しているからこそ伝えられる言葉、できる仕事があると感じていま
す。特にインターカレッジは、学生が、学生たちのためにつくり出す舞台です。自身が選
手であった経験からどのような舞台だと最高のパフォーマンスが発揮できるのか、気持ち
が鼓舞するのか、私たち学生がスキーを頑張る全ての学生のために考え、つくっていきた
いと感じています。
まだまだ新型コロナウイルスの影響は大きく、この先の将来に光が見えにくい状態が
続くでしょう。先の見えない不安な世の中ではありますが少しでも学生スキーヤー、関係
者様に希望を与えられるような活動を行なっていきたいと考えております。
最後になりますが今後とも全日本学生スキー連盟、並びに学生委員会へのご協力、
ご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
早稲田大学 スキー部 3 年
元野 里音